アーティスト対談vol.1『「創育環感」とアート、プロフェッショナルの“良い関係”とは?』
TALK
アーティスト対談
株式会社サンワードメディアは、行動指針「創育環感」にちなんで、
オフィスエントランスに新進気鋭のアーティストの作品を展示しています。
今回、アートとプロフェッショナルの関係をテーマに、展示作品の作者である、
ネイチャー、音楽写真の分野を中心に活躍のフォトグラファー・岡田裕介氏、
繊細なタッチと幅広い画風で、国内外から注目を集めるアーティスト・須藤俊氏、
植物とアートの魅力を引き出し、美の新たな可能性を追求するアーティスト・尾藤祐子氏(五十音順)
と三氏と友人である株式会社サンワードメディア代表取締役・川島顕がふだんの交流とは一味違う形で語り合いました。
(2020年1月21日・東京都港区南青山の株式会社サンワードメディア社内にて収録/本文中敬称略)
01
好きなもので「感」動してもらうのがプロフェッショナル
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川島
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今日は、当社のオフィスエントランスで展示している作品を制作された新進気鋭のアーティスト、岡田さん、須藤さん、尾藤さんにいろいろな話を聞かせていただきたいと思います。ふだんはあまり真面目な話はしていないんだけど(笑)
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一同
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(笑)
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川島
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新年ということで、当社の行動指針である「創育環感」とアート、プロフェッショナルの関係について、あらためて少し深く、幅広くお話できたらと考えています。アーティストは、基本、みんな「プロ」だと思うんです。自分の仕事でギャラをいただくプロとして、どういう想いで仕事をされているのか聞かせてもらえるとうれしいです。例えば「カメラマンのプロとは、なんぞや」みたいな話ですけれど。
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岡田
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僕の場合は、フォトグラファーとして、ネイチャー写真を基本に音楽の分野でもお仕事をさせていただいていますが、同じカメラ業界だけどぜんぜん違うスタンスです。音楽は依頼される仕事で、動物(ネイチャー)は基本的には自分から撮りに行って売り込むスタイル。音楽については、ファンの人が喜ぶ写真を撮りたいという気持ち一点です。ネイチャー写真に関しては、自然や動物を前にした自分の感動を、そのまま写真に載せて伝えられたらなという思いでやっています。
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川島
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なるほど。アーティストから頼まれて撮るのと、自分が撮りたいものを撮るのとでは捉え方が違いそうですね。
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岡田
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でこの五年間くらい、音楽については個人的な趣味としても本当に好きなミュージシャンを撮らせてもらっていて、何より自分が一番のファンなんですよね。動物も大好きだから撮っている。なので実際感覚的に遠くはなくて、これは本当に幸せなことだと思っています。
また技術的なことでいうと、例えば機材や撮り方はほとんど一緒なんですよ。簡単にいうと、ネイチャーもライブも「光」を自分で決められないのが特徴です。
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川島
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撮るのが舞台とか自然だからね。
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岡田
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そうです。ネイチャー写真に生きがいを見出した後にライブなどを撮るようになったのですが、自然同様自分で光を制御できない中で、被写体の良い瞬間を見つけ出してシャッターを押すのが僕の得意技だと気づいたわけです。そうしたら評価をいただけるようになりました。
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川島
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そこにある自然光とかを、うまく活用していくわけですよね。
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岡田
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私の師匠は川島さんもご存知かと思いますが、スタジオをメインに活動していた写真家で、たくさんのストロボなどを使って光を巧みに使いこなされる方で、今の僕の作品を見ると「よっぽど、アシスタント時代がイヤだったんだね」とおっしゃいます……(苦笑)
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一同
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(笑)
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岡田
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好きで得意なジャンルで評価を頂けるようになったので、このスタンスを続けられるようにがんばりたいと思っています。
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川島
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なるほど。ところでカメラマンになったきっかけはなんですか?
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岡田
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僕はロバート・キャパ(1913年~1954)や沢田教一(1936年~1970年)に憧れて、戦場カメラマンになりたいと考えていました。それで世界を見るために旅にでたのですが、紛争地帯までは近寄れなかったんです。怖くて、これは無理だな、と。
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川島
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そういう意味だと、今の自然を撮ったりライブを撮ったりするスタンスは、そこにある物を捉えて伝えるという意味では報道的で、どこかつながっている感じですね。
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岡田
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報道写真とは決定的に意味が違いますが、感覚的には繋がっています。旅が好きなので、世界を直接見て感じるネイチャーの世界はその延長線上にあります。ペンギンに囲まれたり、イルカやクジラと一緒に泳ぐことって僕らにとっては非日常ですよね。ライブ空間も独特の特別感があります。ネイチャーもライブも非日常という共通項があって、そういう空間が好きなんです。
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川島
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カメラマンとして、プロとして非日常を伝えるのが使命になっているのかな。
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岡田
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僕の場合、カメラを使って瞬間を切り取って伝えて、その写真を見た人が喜んでくれて、その喜びの対価としてお金をいただくのがプロ――という認識ですね。自信を持っていえるのは、「好きだからこそ撮れる写真」で伝えていること。その非日常な空間に行ったことがある人にもない人にも、それぞれの感覚で喜びを感じてもらえる写真を撮りたいと思っています。
02
妥協をしないで「創」るのがプロフェッショナル
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川島
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須藤さんが、アーティストとして活動するようになったきっかけは何ですか?
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須藤
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僕の最初の記憶は、絵を描いている記憶です。小さい頃から、落書きやマンガも含めて絵をずっと描いていて、絵で仕事ができたらいいなと思っていたんです。どんな絵でもいいからと思って、それでイラストレーターになりました。クライアントさんに、いかに喜んでもらえるかという姿勢でイラストを描いていたんですけど、アートは、ただ、描きたいものを発表したい、個展をやりたいと思ってはじめたのがきっかけです。
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川島
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物心ついたときから、絵が好きだったんですね。今のポップな作風にたどり着いたのは?
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須藤
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以前、ニューヨークのギャラリーで絵を見たとき、自分の個性を出すにはどうやればいいか考えていたんです。そのころ、ちょっと墨っぽい感じと、ポップなものの両方を描いていたんですが、それをミックスしたらいいじゃないかというアドバイスを知人からいただいて。それで最初の個展はペイントオーバーといって、ポップな絵を落書きするような感じで乗せるスタイルをやって、そこから今の作風になっていきました。
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川島
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須藤さんらしい特長が強く出ていると思います。パッと一目でわかります。
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須藤
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この作品(株式会社サンワードメディア受付に飾られているエッフェル塔の絵)は、夜光っているエッフェル塔を見て、むちゃくちゃ綺麗だったのでそのまま描いたんです。もうひとつは、川島さんの「創育環感」というメッセージを込めた作品です。
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川島
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これは私から依頼をして作っていただいた作品ですね。依頼されてやることと、自分からやるのと両方ある感じなのかな。
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須藤
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両方あります。この「創育環感」は、その中間かもしれないです。イラストで描くのとはまた少し違って、「創育環感」で好きに書いていいといわれたんで。半分くらいアートに寄っていますね。
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川島
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仕事に関しては、未だに両方ある感じなんですか? ある程度の枠があって、作ってという依頼も含めて。
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須藤
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ありますね。修正も入るんですけど、プロダクトに落とし込んだときに合うようなイラストにどんどん落とし込んでいく感じですね。
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川島
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そういう依頼された枠があって作るときの自分の気持ちと、それと「あ、綺麗だな、これ描きたい」というときとでは感覚は違うものですか?
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須藤
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違います。アートはもう自分の好きなことで自由度が100%で、クライアントさんのお仕事は気に入っていただけるように、それこそ120%喜んでもらえるように出す感じなので。作る過程も違いますね。アートは自分の想像したものをキャンバスに落とし込んでいく感じですけど、イラスト等の場合は、例えば「靴」の絵の依頼だったら、クライアントであるブランドさんの「靴」のイメージとかを全部見て、考えなければならないですし。でも実はこれ、すごく面白いんですよ。
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川島
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面白さの感覚が違う、という感じなんですね。
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須藤
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はい。異なっている感じです。両方とも同じくらい面白い。イラストとかデザインをやっていると、やっぱりバランス感覚が大事じゃないですか。アートはそれを考えないんですけど、無意識にそれがこっち側で上達していくというか、うまくスキルが上がっていくんです。アートだけだと……、思いつかなかったら絵って描きませんが、イラストをやっていると、新しい発想が生まれてくるんです。
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川島
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片側でインスピレーションを得て、その逆側でやってと、インスピレーションが行き来する感じなのかな。
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須藤
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僕にとってはありがたい感覚です。
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川島
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プロ意識みたいなものは感じていたりしますか?
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須藤
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イラストについては、妥協をしないで描くことですね。アートに関しては考えすぎないことかな。やっぱり、売り上げとかいうことを考えちゃうと、今のトレンドに合ったものを描かなきゃいけないとか、そっちの方向になってしまいます。なるべく自分の感性を重視して、トレンドに合っていなくても、それが表現したいんだったら描くことを優先しています。
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川島
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他に影響されず、自分の感性を大事にしているんですね。
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須藤
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まぁ、たまに引っぱられてしまうんですが……(笑)
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一同
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(笑)
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川島
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生きている限りは、トレンドには影響されますよ。
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須藤
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……はい。それはそれで、そのときしか描けないのでいいのかなとは思っています。
03
情熱と緊張感を「環」らせて挑戦するのがプロフェッショナル
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川島
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尾藤さんはどうですか? 元はアートではない世界でご活躍でしたよね。
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尾藤
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聞かれることが多い質問です。
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川島
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「表現する」ということでは同じかもしれないけど、表現の仕方を変化させようと考えたきっかけは何ですか?
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尾藤
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20代、岐阜から東京に出てきて芸能の仕事をしていました。でもなんか自分は向いてないなと思って、25~6歳のころ、時間もあるし何か作ってみようと思って始めたら、人に評価されるようになって。良い意味で褒めていただいて、表現したことが評価していただけることが、すごくうれしくて。作るって楽しいな、と感じたのがきっかけかな。そこから少しずつ、自然に自分がアートの方に寄っていったんです。
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川島
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どんな流れで、今のモスアートの作風にたどり着いたんですか? 私は見た瞬間に「おおっ、はじめて見る感覚」と思って。こういう作風って他にもあるかもしれないけど、モスに関しては迫力あってすごいなと感じました。
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岡田・須藤
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頷く
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尾藤
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最初は、家のリビングをアトリエにして小さなアレンジとかギフトとかを作っていました。それを3年くらいやってマンネリになってきたかなというときに、友達に「トイレをアマゾンにして!」っていわれたんです。
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川島
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トイレ??
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尾藤
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そうです、バーのトイレ。「やってみる?」っていわれて。そこから三日間くらいトイレにこもって(笑) トイレにアマゾンをどうやって創るかを考えて。それがもう楽しくて。
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岡田
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たしかに面白そうですね。
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尾藤
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はい。それまでは1つのモノを作っていたけど、空間を作ることがすごく楽しかったんです。そこから徐々に作品ができて、写真を見て「じゃうちのお店に」って少しずつ広がって。でも、大きなものだとか、こういう作品(株式会社サンワードメディアのエントランスに飾られている作品)で、コケに自分の中で価値をつけたのはここ最近、数年かな。
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川島
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私のイメージは最初からコケでしたよ。グリーンのイメージですね。
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尾藤
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かわいいお花よりも植物の森とか、自然美がすごく好きになって。そこからコケを使うようになったんです。うちの地元(岐阜県)では、コケはいっぱい山の中にあって、子どものころは、男女関係なく、上から滑ったり『スタンドバイミー』みたいに遊んだりして。私の色の想い出はグリーンだったので、それでコケっていう素材をアートに取り入れられると思ったんです。
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岡田
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なるほど。
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尾藤
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それに、コケって花言葉が「母性愛」だったんですよ。
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一同
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へー(驚き)。
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尾藤
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母性ということだと、私のお店づくりもクライアントさんがいて、新しくオープンするときは情熱があるじゃないですか? そういうときにどういうお店を作るか考えてあげるためには母性が必要だと思ったら、つながりを感じて、コケっていいなって想いを発信していきたいなと思うようになったんです。気がつくと、自然にコケがテーマになっていました。落ち着く感じです。
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川島
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母性ってまさしく「育(はぐく)」みの象徴でもありますね。ちなみに、尾藤さんの創作は、依頼されてから作るケースが多いんですか?
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尾藤
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日本での活動はクライアントさんがあって作ることが多いです。それは楽しいんですけど、マンネリになってしまうこともあるので、もっと自分から発信して、逆に「これがほしい」といわせたいなというのと、埋もれている自分の情熱とか燃やしていきたいんですよ。
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川島
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自分を見つめ直して、湧き出てくるものを出していく感じかな。
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尾藤
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それで、わざと海外に行って個展をやっています(笑) 海外に行くたびに毎回怖いんですよ。でも、緊張感を欲して毎年やるようになったんです。
04
アートとワークを「育」むエネルギーの源とは?
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川島
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アーティストって、ゼロから創るからすごくエネルギーがいると思います。アーティストの創作意欲はどう湧き出てくるものなんですか? 気持ちを盛り上げるとか鼓舞しているところはあるんでしょうか?
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岡田
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僕と皆さんが違うのは、僕は写真なので、必ず写す対象があります。特に僕は自分が考えた世界感を具現化するのではなく、そこにある動物や人を撮るタイプの写真家なので、当然ゼロから生み出すわけではないんです。そこで僕の原動力は、圧倒的に写真が好き、シャッターを押すのが好き、ということで、可愛い動物や凄い光景が目の前にあったら何よりもシャッターを押したくなりますし、客席で良いライブを見ることがあったら、見ていないで撮りたい!という欲求にかられますね。
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川島
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好きなことにシャッターを押したいという欲求が創作意欲につながっているんですね。
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岡田
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それがすごく強いです。動物でもミュージシャンでも、なんなら旅ですら写真を撮る目的じゃないと予定を立てないくらい、好きなものをカメラで切り取るのが好き。好き、という気持ちだけが僕を突き動かしている感じです。
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川島
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須藤さんは、創るエネルギーは……。
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須藤
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勝手にワクワクしてくることがありますね。キャンバスに落とし込みたいなって思うことがあって、そのときにバーってやります。日頃からネタじゃないですけど、少しずつパーツごとに描いていると、急にそれをひとつにまとめたくなるとか、そういう感じです。急にワクワクしてくるんです。
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川島
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ワクワクはいつも違うものですか?
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須藤
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違います。ひとつこれを描きたいなと思っていても、全く違うことを思いついちゃって「あ、こっちを描きたいな」と思うこともありますし、ひとつのものにずっと集中してやっていくこともありますね。
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尾藤
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創作意欲というと……、私は最初、「絶対ナメられたくない」みたいな感じでした。
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一同
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(笑)
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川島
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闘争本能からなんだ(笑)
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尾藤
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クライアントさんは社長さんだったり、男性だったりのことが多いです。「女に何ができるんだ」っていわれたくないから、創りはじめたころは、勝手に一人で戦っていたんです。最近は柔らかくなったんですけど、この仕事をして10年くらいは、なんだかんだ一人で戦っていました。
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川島
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未だに男社会の面もありますから。そういうのをエネルギーに変えていたんですね。
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尾藤
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今は落ち着きました。母性の方に来て良かったと思います。以前は葛藤がすごくあったんですよ。
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川島
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わかるわかる。私も起業して独立する前、まだ、20代で若かった事もあって仕事が取れると「アイツがあんなに仕事が取れるのは何か悪いことでもしてるんじゃないか」とかいわれたことがありました。
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岡田
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そういうのって、嫉妬心からなんでしょうか。
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川島
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そうかもしれませんが、本当にハラが立つわけですよ。まじめに仕事に取り組んでいる方に対しては、男女年齢関係なく評価しあえる社会にしていきたいですね。
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尾藤
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わかります。
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川島
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ただそれが株式会社サンワードメディアを立ち上げるパワーのひとつにはなりましたけど(笑)。私はお客様と関わったら絶対に幸せになってもらいたいと思っています。広告は反響が命なので反響をとってもらいたい、当社のクライアントには広告を通じて成長していただきたいと常に念じながら仕事をしています。広告に100万円投資したら1000万円分くらいの反響になって返ってきて一緒に喜びたい気持ちがモチベーションになっています。もうひとつ、自分から積極的にコンタクトをとっていくと新しい出会いが常にあります。僕はそういう新しい出会いが好きなんです。だから、新規開拓が得意なんですね。それで仕事をとってくるもんだから、そんな簡単に仕事は取れないといって叩かれるわけです(笑) 私の場合はお客様に育ててもらった面があるんですが、みなさんは、そんな出会いとか影響を受けたことってありますか?
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岡田
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僕がネイチャーフォトに興味を持ったきっかけはダイビングです。たまたま体験ダイビングをやる機会があったのですが、それがものすごく天気が悪い日で。ふつうならぜんぜん喜べない日だったんですが、その日しかなかったので大雨の中で無理して潜ったんです。魚もいない薄暗い海中から上を見上げたら、雨が水面に突き刺さっているのが見えました。それは僕の見たことのない世界で、それまでも旅が好きで色々なところを見てきたけど、あ、こういう世界もあるんだと、いい環境じゃなくても雨でも、いつも見ているものの裏側とか、別の視点からモノを見る楽しさに目覚めたんです。それから人や動物をよく観察するようになりました。そこでわかった僕の強みは、そこにずっといることができることです。観察するのが好きなので。二週間でも一ヶ月でも例えばペンギンだけの無人島の小屋で1人で過ごすことができます(笑)
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川島
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それはすごい。
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岡田
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それが僕の特性だと思ったんです。現場にいって、だんだん自分がわかってきて。これを活かしているうちに認められるようになりました。僕はカメラマンという職業はずっとやっていますが、この業界の中で転職を繰り返してきたと自分では思っています。ファッションなどの商品撮影からはじめて、20代中盤でダイビングと出会い水中写真を取り始め、それがすぐお金になるわけでもなく、趣味の延長でやっていたら、それが徐々に認められるようになり、この五年間くらいは「好き」を追いかけていたら、それが評価されて、やっとたどり着いたというか。今は本当に気持ちよく、それだけを追求していれば良くなりました。逆にいえばそれが通用しなくなったら終わりなのかもしれないですが、今は本当に「好き」という気持ちを仕事に置き換えている感じです。
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川島
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環境を変えながら自分も変わっていったんですね。須藤さんはいかがですか?
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須藤
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影響ですか……。僕、歌舞伎に昔、出ていたんですね、子役で。
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一同
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へえー(驚)
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川島
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そうなの? そうなんだ。
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須藤
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そのとき、僕が小さかったのもありますが、歌舞伎って舞台に松の木が置いてあるじゃないですか。僕にはあれがものすごく大きかったんですよ。その絵が自分にすり込まれたみたいのがあって、着物も着ますが、そういう柄とかがなんとなく自分の中に入っていて、それで芸術的なものが、好きになったんだなという感覚があります。別なものだと、テレビの山下清のドラマ(『裸の大将放浪記』フジテレビ系)があって、絶対最後に絵が出てくるんです。このドラマが大好きで、僕も点描の絵を真似して書いたりしていたんですよ。
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尾藤
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あー! それ、私も大好きでした。
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川島
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点描で描くのは大変ですよね。
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須藤
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それでなんか、自分は絵が得意な方だなと思えるようになったんです。中学の時に「平和」をテーマに好きに絵を描く美術のテストがありました。で、スケボーとかやっていたので、グラフィティっぽいもので「Peace」を描いたら、満点をとったのが僕だけだったんです。そこで評価してもらえて、なんかこういう方向で一番をとることができるんだなというので、自由に描くのが大事なんだなと勝手に思い込んだのが続けていくきっかけになりました。
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川島
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尾藤さんは影響を受けた人とか影響を受けたアーティストとかいますか?
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尾藤
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私は小さい頃からジブリ派だったから、ジブリの作品はセリフを暗記するくらい何百回も見ていますね。今も、大きな目標になっています。ジブリと仕事をしたいという目標を持っているんです。言っていれば叶うかな、とも思っていて。
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川島
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今も、作品にジブリっぽい世界観はあるよね。
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岡田・須藤
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たしかに。
05
「創」作と「環」境の関係とは?
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川島
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当社の行動指針の「創育環感」でいう「環」の部分にあたりますが、皆さんは創作するにあたって自分をどういう環境におくとか、自分はどういう環境だとうまく創れるとかいう感じで、周囲の環境を意識していますか?
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尾藤
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私は、人間関係を環境としていうと、かなり以前は広く浅く、いろいろな方々と交流していましたが、最近は好きな人だけと時間を共有したい、狭くてすこしでいいと思えるようになって、心が穏やかになってきました。
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川島
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広くじゃなくて、深いお付き合いをすると、自分も心が落ち着くということですか?
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尾藤
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そうそうそう。人間関係は心がけて、そういう風になってきていますね。自分で心がけておかないと誘惑も多いし(笑) それと、自然の多いところに行くようにしています。仕事が休みのときも、少しでもドライブがてらでも行くようにして、東京にはあまりいないようにしています。
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須藤
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それ、すごくわかります。僕、一人旅が好きなんですけど、理想的にはまったく人と触れあわない環境が一番なのかも。
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一同
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(笑)
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須藤
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絵を描くには一番いい環境だと思うんですよ。人と一切触れあわないっていうのが、自分の中の感情とか、そういうのを出すのに一番いいと思います。今、描いているときは一人で音楽を聞いて、その音楽に引っぱられるように描いているんです。
-
川島
-
どんな音楽を聴いているんですか?
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須藤
-
クライアントワークだと、仕事に合った音楽を選びます。ふだんはジャズとかピアノの曲をiTunesで回して、テンションが上がる曲があったら、それをライブラリに入れて連続で聴くようにしています。
-
川島
-
一人になることと、アートと音は関係が深いんですね。
-
須藤
-
いい音がないとダメですね。
-
岡田
-
皆さんと違って、写真は相手がいないと撮れなくて、例えば、ライブ会場とかネイチャーの海の中とかだと環境は外的要因で選べないじゃないですか。なので、僕は自分の心を開かせて「スイッチを入れる」ことを心がけています。
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尾藤
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なるほど。
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川島
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「スイッチを入れる」というのは?
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岡田
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僕の創作には必ず対象があるので、感受性を高めて向き合いたいと思っていて。例えば、自然のなかを一人で歩いているときだとやりやすいんですけど、自分の心を整えていく感じです。
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川島
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テクニックとかはあるんですか?
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岡田
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集中することです。相手がいることですし、外的要因はどうしようもないので、自分の中で調整していきます。
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川島
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人それぞれ環境の整え方は違うものですね。
06
アーティストとしての夢や後輩を「育」てる想い
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川島
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今、皆さんは旬な時期に入っておられると思います。アーティストとしてこの先どうやって活動していくかイメージされていますか? 「創育環感」の「育」にあたる後輩を育てること等を含めて、今後、やりたいことは何か教えてください。
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尾藤
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私は、おばあちゃんになっても現役でいたいから、まず、がんばって続けていくっていうのがあります。結婚してパートナーもできたんですけど、人間関係とか、私がけっこう鈍感だったんだと気づかされることがあって、それがここ何年かで一番ストレスになっていたので、少人数でギュッと固めて、すごく拡大するわけでもなく、日本と海外とを半分半分、行ったり来たりしたいと思っています。
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川島
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海外の展開というのは? 海外で個展をやられたりしていましたけど。
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尾藤
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ヨーロッパの田舎にアトリエを作りたいですね。
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川島
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ヨーロッパのイメージはありますね。パリ……フランス郊外とか、スペインとか。
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尾藤
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まず、オランダに行ってみようかなと。これからどこがいいか探してしていきたいと思っています。いかに東京を少しにするかという感じかな(笑) 植物と絵をやっていきたいと考えながら、試行錯誤しているところです。コケをテーマにした、グリーンアーティストとしてやっていきたいとイメージしています。
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岡田
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僕は今まで撮ることが好きでそこにフォーカスしていたので、40歳を期に、個展や写真集を通じてアウトプットをしていきたいと思っています。個展もなるべく会場にいて、見てくださる方の意見や様子を見て感じて、今後に活かしたいと思っています。音楽に例えると、写真集がアルバム、個展がライブだと思っていて、これをずっと続けたいですね。理想は、自分のギャラリーを持って、作品を絵のように買っていただいて、それで生きていけたらホント最高だなと思っています。それを実現するためには写真の価値、自分の価値を上げていきたいです。住む場所に関しては、ハワイや石垣島など、すごく環境のいいところに住んでいながら「あぁアラスカ行きたい」とか思っちゃう性格なので、家とか住む場所に関しては正直夢はなくて気持ちが良ければどこでもいいです(笑)
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一同
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(笑)
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川島
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こだわりがないんですね。住めば都みたいな感じで。
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岡田
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今は葉山の辺りに住んでいますが、まあ、家はどこにあっても自分は変わらないんだと気づいたんです。気持ちいいと思える場所であればどこでも良くて、結局、自分自身の問題、心の中の問題だと気づいて。撮影でいろんなところに行っていることもあると思います。
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川島
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アシスタントを育てるみたいなことを考えていますか?
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岡田
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僕は今、アシスタントを取って育てることはしていないですし、その予定もありません。ただ、写真家志望の若者に何か聞かれたり頼られたりした時には、もう1.5倍、2倍で返すようにしています。「うるせえな」といわれるくらい(笑)。自分を頼ってきてくれる人には積極的に答えてあげようというのが基本方針です。自分がそういう先輩たちに育てられたという恩があるので、同じように返していきたいです。僕は一般家庭に育ったので、カメラマンってどうやってなるのかわからなかったんですよ。だから、大学を卒業したあと写真の専門学校に行って模索しました。だからこそ、今、わかっていない、これから知りたいという子が来たら、ちゃんと教えてあげるのが僕の役割かなと思っています。
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川島
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須藤さんは、いかがですか?
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須藤
-
42なんで、今、焦ってますね。
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川島
-
ニューヨークで画廊と契約したっていうのも転機ですし、素敵な個展もいっぱいやって、あとブランドとのコラボレーションとかで活躍してきて、焦りっていうのは、何に対するものですか?
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須藤
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まだ、現代アートの世界に出ていない感じがするんです。50歳になるまでには、美術館に作品を納めたいという目標があって。
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川島
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美術館ですか。
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須藤
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メトロ(メトロポリタン美術館)に置けたら一番うれしいです。そういう大きいところに納めたいですね。以前、ニューヨークの個展のために向こうで描いたときに、日本ではできない感じがありました。さっきの話につながりますが、あまり人と触れあわないという意味でも、海外での制作を進めていきたいと思っていて、50歳までに絵を固めたいなというのが今は強いですね。
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尾藤
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大きく頷く
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川島
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テーマはあるんですか?
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須藤
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まず、頭の中にある世界をアウトプットして、見ていただく方に楽しんでもらいたい、驚いてもらいたいというのがあります。それって大きければ大きいほど迫力があるので、できるだけ大きな壁だとかキャンバスに描いて、自分の中のイメージを伝えたいと思っています。今すぐ描きたい具体的なテーマはないんですけど、こうずーっと頭の中にある、40年分のストックをバンと出したいなと言う感じですかね。
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川島
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弟子を取ろうとか、そういうことは考えていますか?
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須藤
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僕には教えるスキルがないし……教えてくれって言ってくる人もいるんです。それでなんか、これを使ったらこう描けるよとか、描き方は教えますけど。とりあえず、イベントとかで描いているところを見てもらうっていう感じですね。かっちり、ここの線からこっちは赤、黄色とかって塗るフラットな作品なら、アシスタントをどんどん入れて塗ってもらうのもありだと思うんですけど、(エントランスの「創育環感」の絵を指さして)こういう絵って、感覚で垂らしているので、こうやって描いてくれってのができないんですよ。
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一同
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たしかに(笑)
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須藤
-
そういう意味もあって、アシスタントって取りづらいな、って。
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川島
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50歳までに絵を固めたあとはイメージされていますか?
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須藤
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今、AR(Augmented Reality:拡張現実)が広がってきているんで、将来はギャラリーとか関係なくなっていくと思うんですよ。実際にどこかの空間、例えば骨董通りに巨大なスカルプチュア(彫刻作品)が見られるみたいな時代になってきます。10年後以降はそういうのをどんどんやっていきたいんで、とりあえず、アナログで描くというのを50くらいまでに極めていきたいんです。
07
2020年頭に「感」じた目標は?
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川島
-
私が会社を作って、ちょうど25年目です。これからまた何か作りたい、人を育てたいと思っています。それには環境を整えることが大切だと考えています。広告業界は、今、転換しているところです。雑誌、テレビがあって、インターネットの世界がはじまって、これからは5Gだ、AIだとかいう時代になり、新たにチャレンジする時期に来ています。2020年は東京オリンピックの年でもあって、実は私、オリンピック(昭和39年)生まれなんですね。なので、リスタートするにはいいかなと思い、チャレンジの年にしていきたいと考えています。皆さんは、今年は何をされようとしていますか?
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須藤
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今年はニューヨークに移って、大きい作品を創りたいと考えています。空いているビルの壁とかに、大きいのを描いてみたいと思っています。
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川島
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ニューヨークですか。見に行きたいです。私も秋口にニューヨークに仕事で行きたいと思っていたところです。
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岡田
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僕も行きたいです。
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尾藤
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私も行きます。
-
岡田
-
2019年は個展をやって反響があって、その面白さに目覚めてしまったので、今年はアウトプットを続けたいと思っています。今まで撮りためたものがペンギン以外にもいくらでもあるので、どこかで岡田裕介の写真展をやっているという状況を作りたいと思っています。なので、今は会場探しをしています。材料があるので、一回ばっと出して、世の中に出たいと思っています。
-
尾藤
-
今年はおみくじを引いたら、とにかく今年は古いものを捨てて新しいものを入れろという内容でした。自分のプライベートも変わるし、色々変わっていくから、チャレンジは続けたいです。「個展を日本でやったら?」といわれていることもあって、日本での会場を探しつつ、海外でもできたらいいなと思っているところです。日本と海外で個展をやりたいな、と。
-
川島
-
ニューヨークで壁画、日本中で写真展、日本と海外で個展。みなさん、発表の年にしていくんですね。素晴らしいと思います。新しい岡田さん、須藤さん、尾藤さんを知ることができました。考えていることがわかって違う面が見られて良かったです。今日はどうもありがとうございました。
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